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農業体験学習のすすめとポイント

消費者に近い場所で直接販売
――小学生から大学生までウェルカム

埼玉県さいたま市「やまた園芸」
関根 潔さん

2.レンゲ、カエル……、農家の環境を肌で感じる小学生

 こうして地域の人たちと密接な関係を築いてきた関根さんは、自然に子どもたちに体験学習の場を提供するようになりました。きっかけは小学校5年生の稲作授業。田んぼの見学やコメづくりのお話、田植えや稲刈りの体験なども不定期に受け入れています。

 また、小学校1〜2年生の子どもたち150人が「レンゲまつり」に訪れたこともあります。田植え前の田んぼには、後に緑肥としてすきこむためにレンゲの花が植えられます。春になるといっせいにそれが咲き出して、まるでピンクの絨毯のよう。子どもたちは、花を摘んだり、カエルを捕まえるのに夢中です。

 「近くに住んでいても、カエルやテントウムシ、レンゲにさわったことのない子が多いようで、夢中になって遊んでいきます。女性の校長先生が子どもたちがつくったレンゲの冠をもらって嬉しそうでした」(佐智子さん)

 ひとしきり体験が終わると、関根さんが育てたトマトやキュウリをその場で試食。トマトをガブリと丸かじり。かるく塩でもんだキュウリをポリポリ……。

 「ふだんトマトが嫌いな子も食べられるのは、外で友だちと一緒に食べるせいでしょうか。トマトよりもキュウリの人気が高く、先になくなってしまったのは、意外でした」(潔さん)

 なかにはトマトやキュウリのハウスを見学する子もいるそうですが、低学年の関心は、農作業や栽培そのものよりも、もっぱら花や虫遊び。それから田んぼに積んであるわらの山に登ったり、トラクタの座席に座ってみたり……。自然はもちろん、そんな農家ならではの環境も、丸ごと楽しんでいるようです。


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