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農業へ思いを寄せて

地域に根ざした原木しいたけ栽培は面白い
――しいたけ本体の味と香りを消費者に届け続けたい

岐阜県川辺町
横田 尚人さん
横田尚人さん

 「しいたけブラザーズ」という名前を聞いたことがないだろうか。兄弟3人で力を合わせてしいたけの原木栽培に取り組む若き農業人だ。岐阜県加茂郡川辺町。町の7割を山林が占め、南北に飛騨川が流れる山と水の町。飛騨に続く山々を背景にした谷間の地形を利用した一角に、(有)しいたけブラザーズの拠点がある。父親である横田俊光さんが始めたしいたけの原木栽培を受け継ぎ、長男の横田尚人さん、次男の千洋さん、三男の泰弘さんの3人と家族が力を合わせてしいたけ栽培家として頑張っている。保有ほだ木15万本、年間植菌数5万本、年間生産量は生しいたけ50t、乾燥しいたけ300kg。しいたけ栽培家として、堂々とした規模の経営である。

 長男の横田尚人さんに、地域とともに歩む農業経営の面白さをうかがった。

1.全国区のしいたけブラザーズ…岐阜県内小中学校の先生もファン

しいたけブラザーズのホームページ
http://www6.ocn.ne.jp/~shiitake/

 実は、お会いするまで一面識もなかったのだが、横田尚人さんの顔をよく知っていた。しいたけブラザーズのWEBサイトが充実していて、農家がつくるサイトとしてはよくできているなぁ、と以前からファンであったからだ。このサイトを通して全国にしいたけブラザーズと原木栽培の魅力をアピールしている。加えて、岐阜県内の小中高校向け学習サイトとして岐阜県教育委員会が運営する「岐阜県まるごと学園(http://gakuen.gifu-net.ed.jp/)」があり、高校生向けのコンテンツ「農業」の「岐阜県の特色ある農業」の中に、若きしいたけ栽培家としてビデオ映像で登場されているのを見ていたからである(このコンテンツは、残念ながら岐阜県内の学校からしか視聴できない)。

 ここでは、尚人さんと、千洋さんが登場して具体的にしいたけ栽培のポイントを紹介するとともに、農業を志したいきさつを話している。けっして初めから家業のしいたけ栽培に興味があったわけではないこと、しかし、外に働きに出てあらためて自分の家を見つめたときに、自分を育ててくれた親の姿に感謝し、同時に原木しいたけ栽培に夢を感じ、これに人生をかけてみようと決意した経過を爽やかに語っている。

 この姿が実にかっこいい。白いTシャツ姿で、しいたけ栽培のあれこれを原木を手にして語る姿には、素直に原木しいたけ栽培が好きで、だからこそ多くの人に原木しいたけの魅力を知ってほしいという情熱があふれている。このサイトを管理する担当者に聞くと、農業高校だけでなく小中学校の先生方も頻繁に見ていて、横田さん兄弟を通して農業の新しい魅力を感じてくれているそうだ。


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