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広島県立庄原実業高等学校
生物生産学科、食品工学科、環境工学科、生活科学科の4学科
各学科各学年1学級・定員40名 全校生徒420名、教員数62名
所在地 〒727-0013 広島県庄原市西本町1-24-34
電話 0824-72-2151  FAX 0824-72-2169

 

 広島県立庄原実業高校では、徹底して実習を重視した農業教育が展開されている。その方針は、中学生の体験入学、オープンスクール、入試にも貫かれている。

 庄原実業高校には、生物生産学科、食品工学科、環境工学科、生活科学科の4学科がある。それぞれ1学年の定員が40人で、全校420人の生徒が在籍する。そして、学科ごとに特徴のある授業が展開されている。入学試験では学科を決めての選抜となる。それだけにこの学校を志望する中学生はそれぞれの学科の内容をよく知っておく必要がある。8月の日曜日の体験入学、それに10月の日曜日のオープンスクールでは、学科ごとに実験実習の楽しさを中学生に伝える授業がある。

体験入学でニワトリのふ化からパン製造まで

 8月5日(日)に中学生体験入学を午前と午後の2回開催した。延249人の中学生、44人の保護者が参加した。

 それぞれの学科に分かれて、学科説明と実習が展開されている。

 生物生産学科では、果樹の糖度測定やニワトリのふ化実験。食品工学科では、パン製造や無菌播種。環境工学科では、水質検査やGPS測量,CADによる製図制作。生活科学科では、調理実習や福祉実習が90分の授業としてすすめられた。

バイオの実習も体験できる

 食品工学科の無菌播種の実習では、バイオテクノロジーの実習施設で、寒天培地にソラマメの種をまいた。中学生はコップ型ガラス容器のなかの培地にソラマメの種を置き、アルミのふたをする。こうして出来上がったものは家庭に持ち帰って観察し、それを土に植えて栽培していくことができる。

 これは高校での授業にもつながっている。植物バイオテクノロジーの実習では、高校生たちが絶滅危惧種に指定されたオグラセンノウ(ナデシコ科)をバイオ技術で復活させ、注目されている。

 乱獲によって激減しているオグラセンノウを近くの山野で自生しているのを見つけてくる。その茎の一部を寒天に肥料成分を加えたシャーレーの培地の上に置いて、それを光と温度が管理できる部屋で育てていく。茎が出て、葉が大きくなると、ポットに移し変え、それを室外で出して環境にならす。最後は、近くにある備北丘陵公園のビオガーデンや自生地に移植する。ビオガーデンは高校生が造園設計の実習により石を組んでつくったものだ。こうしてオグラセンノウは紅赤色の可憐な花を咲かせていく。

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パンジーの生育調査をしている生物生産学科の生徒

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ケーキの製造実習をしている食品工学科の生徒

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学校で飼育しているダチョウ

オープンスクールで「世界一受けたい授業」

 10月7日のオープンスクールは、「庄実版・世界一受けたい授業へようこそ!」というチラシが配布されている。106人の中学生、33人の保護者がやってきた。

 ここでは、中学生たちはまず学科ごとの模擬授業を選んで出席する。

 生物生産学科では、「土の科学」(土のもつ能力に迫る)

 環境工学科では、「パソコンを使って、立体的な製図作りを体験しよう」

 食品工学科では、「ふっくらした食品のふくらむしくみ」(ケーキ・パン・蒸しパンはどうしてふわふわになるの??)

 生活科学科では、「コミュニケーション」(自分の心を相手に伝え、理解し合うこと) をテーマにした50分の授業がある。希望をする模擬授業を受けた中学生は、そのあと教室や実習室での高校の授業のようすを見学する。

 授業のようすがわかったところで学校紹介がある。そこでは入試で実際に出題された小論文や実技検査の説明もある。実技検査でも実習を軸としたものが出題されてきている。

 どのようなものを求めているのか、それを知っている受験生や植物に興味や関心のある受験生なら食いついていけるはずだ。この高校ではそういう生徒たちが入ってくることを望んでいる。

 庄原実業高校では、こうして実習を重視することで、農業の知識や技術が生徒たちの意欲的な学習活動につながる教育を展開していることを中学生たちにも伝えているのだ。

(西村良平 記)

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中国沙漠緑化ボランティア活動。平成19年度で第11回目をむかえた。

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農場の風景

広島県立庄原実業高等学校の紹介
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