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県立中央農業高校と連携した農業体験学習

 海老名市には、市内に6校の中学校があって、その内4校がローテーションにより県立中央農業高校で農業体験学習を受講できるシステムが確立されている。

 同システムによる農業体験学習は中央農業高校の施設内において、同校の教員、生徒が指導してくれるため、市内の中学校では校内に体験農園がなくても、体験用農園を借り入れることもなく、高度な農業技術をもった指導者がいなくてもよい。このため、すべてを自前で準備して農業体験学習を実施している学校に比べれば比較的取り組みやすい方式と言える。

 このように農業高校が近隣にあり似たような環境であれば、農業体験学習の取組みを新たに始めようと考えている中学校にとって、この方式は参考になる点が多い。

 この方式の農業体験学習は、事前に受入側から12本の講座と定員数が示されるので、生徒はその範囲内で自分が受講したい講座を選択し農業体験を学ぶもの。

 非農家の生徒が多い中央農業高校での農業体験は、短時間ではあるものの、生徒達は希望した講座を受講して何か大きなものが得られていると思われる。

 そして、海老名中学校からは、毎年数名が中央農業高校に進学しているという。

(佐藤 直 記)

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問い合わせ先:
海老名市立海老名中学校
1年5学級、2年3学級、3年5学級、
特学2学級、生徒数452名、教職員32名
〒243-0405 神奈川県海老名市国分南3-11-1
電話 046-231-3410  FAX 046-231-7989

 

開発著しい海老名中学校周辺

 海老名中学校は、小田急線、相鉄線の海老名駅から徒歩約10分の丘陵地にあり、かつては水田地帯であった海老名駅周辺も、公共施設や大型店舗、高層マンションなどで開発が進み同中学校周辺は市街地と化している。

農業体験は施設・指導者共に整った農業高校で

 海老名中学校の農業体験学習は、海老名市中新田にある神奈川県立中央農業高校で、同校があらかじめ用意した14講座の中から生徒が希望する講座で農業体験をする仕組み。このため、農業体験学習の指導は中央農高の先生及び中央農高の助手等が当たっている。

 平成19年は5月18日の午後、2年生118名(引率教員5名)が受講した(車椅子の生徒も参加)。

体験学習の講座等について

 農業体験学習は、神奈川県立中央農業高等学校から学科(園芸科学科、畜産科学科及び生産流通科)ごとの講座名及び定員が示され、受講する生徒の希望を考慮し、講座ごとに生徒を割り振り中央農高へ報告する。

 園芸科学科では(1)野菜の栽培管理(メロン・トマト等の管理作業)、(2)果樹(ナシ)の摘果実習(小さい果実を摘み取る実習)、(3)アロエの鉢上げ体験、(4)小型車両の運転体験(バックフォーの運転・作業体験)、(5)ケナフではがき作りの5講座。

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アロエの鉢上

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トマトの栽培管理

 畜産科学科では(1)乳牛の管理実習(乳牛の体測など)、(2)豚の管理実習(豚の体重測定など)、(3)鶏の管理実習(収卵・鶏卵のパック詰め)、(5)アイスクリームの製造(アイスクリームの製造と試食)、の4講座。

 生産流通科では(1)クッキーの製造(クッキーの製造と試食)、(2)食品実験(パンがふくらむ仕組み)、(3)コンビニ店長体験ゲーム(コンピュータソフトを使った実習)の3講座の計12講座で実施した。畜産科学科及び生産流通科の講座は畜舎及び実験室等の屋内での学習であるが、園芸科学科の講座は屋外での学習であり、雨天時には園芸実験室でのケナフではがきづくり等への変更もある。

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クッキーの製造

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パソコンソフトの実習

 なお、中央農高では海老名市内の6校中4中学校からの農業体験学習を受け入れており、最大14講座での受入れを行っている。実施時期も中学校と協議し、年間で実施している。

生徒の反応は

 海老名中学校は海老名市の中心部に位置し、農家の子弟は0であるが、体験学習のきっかけもあり、中学卒業後の進路として毎年2〜3名の中央農高進学者が出ているとのことである。(続きを読む

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