農業体験学習ネット
タイトル

作物の生育

 作物のライフステージは、発芽・根の伸長→分けつ・わき芽→開花・結実・収穫と至ります。

■ 発芽

 乾燥した作物のたねは休眠状態に於かれています。「休眠」とは冬など生育の不利な季節を自らが予測し、その活動を停止した状態のことをいいます。休眠状態から目覚めるためには水・酸素・温度の条件が必要となります。

 たねは殻に覆われています。水分が殻を通り胚乳を潤すことで各種の酵素が働き出し発芽に至ります。その時十分な酸素も必要です。また低温では細胞の動きが鈍り、一般的には20度以上の温度があることが発芽条件として最適です。

■ 根の伸長

 根は作物の体を支え、土壌から水や養分を吸収する大切な役割があります。主根と側根に分かれ地中に伸びていきます。根の表面には根毛があり水分を吸収します。土壌の養分も水に溶けた状態で根毛(細胞)内の浸透圧の差で吸収されます。

■ 分けつ・わき芽

 芽は子葉(双葉)を展開し、その後は茎を伸ばしつつ本葉を次々と展開していきます。葉の付け根には新たな生長点がつくられ、同じように茎を伸ばし本葉を展開します。イネのように根元で新しい芽が分かれ出ることを「分けつ」と呼びます。トマトなどでは、葉の付け根から芽が伸びます。この芽のことを「わき芽」と呼びます。キュウリなどウリ科の野菜では分けつして出る芽のことを子づると呼びます。

 このように一粒のたねから出た芽は分けつやわき芽を伸ばし、自身の体を大きくしていきます。しかしわき芽など伸びるにまかせて作物を放置すると、枝が混み合い成長の妨げにもなります。人の手を加えてわき芽を整理し風通しの良い生育環境をつくります。

双子葉作物の双葉は、あらかじめたねの中で作られている

単子葉作物は子葉が一枚

トマトの芽生え 小豆の発芽後 イネの芽生え

トマトの芽生え

小豆の発芽後

イネの芽生え

・イネの分けつ

・トマト

・カボチャ

イネの分けつ トマト カボチャ

1本の苗は環境がよいと
約20本にも増える。

わき芽が伸び放題
(管理の悪い例)

つるを整理し、
順調な生育。

■ 開花

 花は作物がたねをつくる器官です。

両性花
1つの花におしべとめしべの両方がある花を「両性花」といいます。(トマト、ナス、イネなど)

単性花
1つの花にめしべかおしべの一方しかない花を「単性花」といいます。めしべだけを持つ花を「雌花」、おしべだけ持つ花を「雄花」と呼びます。単性花には、1つの花に雌花と雄花が両方咲くもの(カボチャ、トウモロコシなど)と、雌花だけ咲く雌株と雄花だけ咲く雄株がある作物(アスパラバス、ホウレンソウなど)に分かれます。 おしべから花粉が放ちめしべに到達することで受精できます。花粉は風などの自然条件や、ハチなどの昆虫を介して運ばれることもあります。

両性花

単性花

両性花トマトの花 両性花イネの花 単性花マクワウリの雌花

トマトの花

イネの花

マクワウリの雌花

■ 結実

 めしべの子房の部分が発育・成熟したものが果実です。エンドウマメなどではさやになる果実もあります。たねは果実の中につくられます。

果実を食べるもの

トマト キュウリ インゲン

トマト

キュウリ

インゲン

■ 収穫

 野菜においては果実を食することになりますが、穀物ではたねそのものが食物として用いられます。

たねを食べるもの

イネ コムギの花 大豆

イネ

大豆

続きを読む

トップページへ
 
農業体験学習ネット
このコンテンツのすべての画像、文字データについて無断転用・無断掲載をお断りいたします