第4章 >> 2. 支援体制の活用

(5)農業教育の支援機関と支援者

 農業体験学習活動を効果的に進めるためは、農業関係諸機関の支援を受けることが望ましいでしょう。支援内容は各都道府県、市町村によって若干の差異がありますので、まず最寄りの支援機関に気軽に相談してみましょう。

関係機関名 主な業務 支援内容
農業改良普及センター 米麦、野菜、果樹、花き、畜産、経営などの農業生産技術指導に加え、青年農業者育成、農産物加工、農家経営改善などに関する専門の指導者が揃っている。

農業生産技術の指導
青年農業者の育成指導
農山漁村生活改善指導
農業者組織の育成指導
農業教育支援
農業、農村情報の提供
1. 農作物や家畜の飼育、栽培技術に関すること
栽培、飼育技術資料の提供
生徒および教師に対する講義
体験学習時の実技指導
2. 農業体験学習活動全般の助言に関すること
活動内容、作物の種類、栽培規模、作業時間などの助言
農業施設や農家見学などの見学先の選定、斡旋
市町村
(産業課、農林水産課)
市町村の農業・農村振興のための行政を推進している。

農作物の振興
農業施設の整備
田畑、農道の整備
青年農業者の育成
農業教育支援
認定農業者の認定
農業に関する許認可事務
1. 農業に関する各種データの提供
市町村農業の実状のデータ
市町村振興施策資料
市町村農業PRパンフレット
2. 農業体験学習活動に対する補助事業などの紹介
農業試験場
畜産試験場等の試験研究機関
国、都道府県または市の段階において、農畜産業に関する試験研究を実施している機関で、農業、野菜、果樹、花き、畜産等に区分して設置されている場合もある。

・農業生産技術の研究開発
1. 試験場内の施設および栽培、飼育状況の見学
2. 生徒および教師に対する講義
3. 体験学習
農業大学校 農業の若い担い手の養成を目的として、県段階に設置されてる農業者研修教育施設であり、さらに農業に関する生涯学習機関として、農業体験、農業実習などを行える施設や農場も設置されている。

農業後継者の育成
農業指導者の養成
農業者に対する研修の実施
消費者に対する農業講座の実施
1. 校内農業施設や圃場の見学
2. 生徒および教師に対する講義
3. 作物栽培や家畜飼育の作業体験
4. 農業機械の実習
5. 農産物の加工実習
6. 学生との交流
農業高校
農業関係高等学校
将来の農業者や農業関連産業の担い手を育成するため、農業の各分野に関する基礎的、基本的な知識と技術を習得させ、農業の意義や役割を理解させるとともに、主体的に農業の発展を図る能力と態度を育てることを目的としている。
1. 校内農業施設や圃場の見学
2. 生徒及び教師に対する講義
3. 作物栽培や家畜飼育の作業体験
4. バイオテクノロジー等先端技術の研修
5. 食品加工、造園、測量、フラワーデザイン、木工加工、農業機械等農業関連産業部門の実験・実習
農業委員会 農業の担い手育成と農地の有効利用を通じて活力ある村づくりを推進するため、市町村単位に設置されている機関である。

認定農業者への支援
農地の貸し借りの促進
農地売買や転売等の許認可
農業者の声を農政に反映するための建議
1. 農業実習のための農地の確保に関する諸問題の相談
農地を貸してくれる農家の斡旋
農作業体験をさせてくれる農家の斡旋
農業協同組合(JA) 農家の営農と生活を守り、高めていくことを目的に協同の事業や活動をするために作られている組織である。

農家への営農や生活の指導
生産資材、生活資材の共同購入
農産物の共同販売
1. 共同利用施設の見学
2. 作物栽培や家畜飼育の実技指導
3. 生徒および教師に対する講義
4. 稲、苗、肥料、農薬、小農具などの購入
5. 農産物の調理、加工用資材の購入
指導農業士(優秀農家) 優れた農業経営を行い、地域の信頼が厚く、農業青年の育成に指導的役割を果たしている者に対する称号で、知事が認定している農業者である。同義語として、「農業経営士」「中核農業士」「農業士」がある。
1. 圃場や施設の見学
2. 農業体験圃場の提供と管理作業の協力
3. 農作業体験の実技指導
4. 生徒反び教師に対する講話

※支援を要請する場合は、市町村や農業改良普及センターにお願いすれば、連絡をとってもらえる。
青年農業者組織 農業経営を営んでいる20歳代から30歳代の若い農業者で構成されている組織で、「4Hクラブ」「青年農業者クラブ」「農業青年クラブ」等の名称がつけられている。

農業および農家生活に関する知識、技術の習得
仲間づくり活動
地域社会への奉仕活動
1. 圃場や施設の見学
2. 農業体験圃場の提供と管理作業の協力
3. 農作業体験の実技指導
4. 生徒および教師との交流会

※支援を要請する場合は、市町村や農業改良普及センターにお願いすれば、連絡をとってもらえる。
青年農業者等育成センター 青年農業者の確保と育成を目的として、県、市町村、農業団体等が出資して、基本財産を積み立て、その果実(利子)により各種の助成事業を実施している機関であり、財団法人や社団法人の形をとっている。
1. 農業体験学習活動への助成

※県によりまた、年度により事業化されていないことがあるので、農業改良普及センターを通じて事業の有無を確認する必要がある。


第4章 支援方法と支援体制の活用

1. 接客法(受け入れ側)

2. 支援体制の活用
(1) 農業体験学習と協力・支援組織
(2) 農業教育支援団体等による支援・協力の内容
(3) 農業体験学習の形態と支援体制
(4) 協力・連携のための基本計画
(5) 農業教育の支援機関と支援者

 
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