第1章 >> 2. 農業・農村体験学習のねらい

農業・農村体験学習のねらいと内容

 学校教育や社会教育における農業・農村体験学習は児童・生徒が班やグループなど小集団の活動形態をとり、豊かな自然環境の中で作業をとおし人間的な語り合いや自然と触れ合い、中期間滞在することにより、農山村社会の共有意識が芽ばえながら勤労の尊さや意義を理解し、働くことや創り出すことの喜びを実感します。

 小集団の活動形態のよさは人と係わり合いを持ちながら活動することで、沢山の仲間と共に学ぶことで学習のおもしろさを、仲間と共に遊ぶことで農作業を楽しさに転化し、仲間と共に働くことできつい仕事も心地よいものにします。

 農作業をする子どもたちは、自分自身の全ての感覚機能を使い、農作物の種子播き、発芽、育成栽培、収穫などの現象や、それに伴う人の働き、機具の活用、気象や自然環境など様々な社会事象に触れ、見つけたり、考えたり、調べたりなど、ものの見方や考え方を深めると同時に、農作物をとおして思いやりの心や感動する心を養います。

 これらのことは、自然的・社会的事象に直接かかわり、体験をとおして自ら考え、問題解決能力を重視する学校教育の新しい学力観と合致します。

自立的な態度を伸ばす 農業・農村体験学習は、児童・生徒の興味・関心を基に企画・展開されることにより、参加意欲が高まり、収穫など満足感や成就感を直接味わい、自ら進んで学習するなど、意欲的・自立的な態度を伸ばします。
実践的な学習方法を
身に付ける
農作業をとおし、田畑や道、山林などの地形や、四季や朝夕の気候状況等の自然現象に直接かかわり、その対応策を自ら考え、実行し、問題解決を試みるなど、体験により学習方法を身に付けます。
個性が尊重され、
人間関係を豊かにする
田畑や山林に入り、個に応じた学習内容や作業が設定され、存在感や自己実現の作業を体験すると同時に、作業種目により小集団の協力を達成する学習内容も設けられ実践することにより、強調的な態度が身に付き、人間関係を豊かにします。
生命の尊厳と大切さや
自然の偉大さを学ぶ
栽培・飼育など生命を育てる活動をとおして命の大切さや、自然の中に溶け込み、農作業を継続することにより大気や土、水など、恵みや偉大さを実感します。
勤労の尊さや
たくましい心身を育てる
直接の勤労体験で、協力する心や困難に耐え、最後までやり通す心や、喜びを体験し、勤労の尊さやたくましい心身を育てます。
地域社会の生活や文化、
産業への理解を深める
地域の風土や産業、人々の生活、伝承文化等に直接触れ合い、地域社会の生活や文化に親しみをもち、理解を深めます。

第1章 農業・農村体験学習の教育的意義

1. 魅力ある農業・農村体験学習

2. 農業・農村体験学習のねらい

3. 学校教育と農業体験学習

4. 農業・農村体験学習の活動内容

5. 都会の子どもたちの受け入れ

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