第2章 >> 3. 農業・林業体験との違い

(1)農業・林業体験との違い

 同じ第一次産業として、漁業と農業には多くの共通点があります。季節により旬があるといった点は、魚介類も農産物も持つ同じ特徴です。
 一方で漁業は、養殖漁業を除けば、育てたものを収穫する農業や林業とは、その産業面での形態は大きく異なります。気象や天候、その他自然環境によって収量が左右される点は似ていますが、働く立場から見た安全性は、漁業の場合、更に自然の状態に強く左右されます。漁獲といった面での不安定さに加え、「板子一枚下は地獄」といわれるように危険と常に背中合わせという海洋環境も農林業と比べると大きな違いといえます。
  同様に、確実に生長を実感し、収穫をする農業・林業とは違い、結果に当たり外れのある面を持つものが漁業という産業です。努力に必ずしも結果が結びつかない場合もあるという事実と、それを克服するために漁業者がどのように努力をしているのかという点は、子どもたちの興味を強く惹く点でしょう。
  たとえば気象や海洋、海鳥の様子から魚の位置を判断する漁業者の自然科学的な知恵などは、座学では学べないものです。そのほか、魚群探知機などの装置・道具なども事前学習や調べ学習のポイントになるものと考えられます。


第2章 漁業体験活動のテーマと内容

1. 漁業体験の種類とメニュー

2. 漁業の基本――漁の仕方と漁家の一日

3. 農業・林業体験との違い
(1)農業・林業体験との違い

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