第1章 >> 3. 教育的な意義と、漁村にとっての意義

(1)教育的な意義と、漁村にとっての意義

 漁村体験を社会的な視点から見ると、そこには2つの大きな意義・役割があります。
 ひとつは、特に子どもたちにとっては数少ない、貴重な自然体験のできる場であり、なおかつ体験を通じた学習の場でもある、ということです。五感を使って質の高い体験学習のできる機会としても、漁業体験は得がたい体験学習の場として子どもたちにとって大きな意味があります。
 一方、受け入れる漁村の側からみれば、高齢化や過疎化が進む地域の問題といったものについて、少しでも理解に役立ってほしい、その解決に向けた気づきの場となってほしい、という切実な思いがあります。子どもたち、教職員等の引率者、または保護者など周辺の人びとが、子どもたちが漁村で体験してきた楽しく充実した学びの内容を見聞きすることで、そうした問題の一端にでも触れ、考えるきっかけになってもらえれば、という強い願いが、漁村の側にも存在しています。
 こうしたお互いのニーズをそれぞれが理解し、一方がもう一方を利用する関係ではなく、交流を通して共に豊かな相互理解の時間を共有することが、漁業体験には求められています。


第1章 漁業体験の意義と目的

1. 漁業体験で何を学ぶことができるのか

2. 実施校の反響はどうか

3. 教育的な意義と、漁村にとっての意義
(1)教育的な意義と、漁村にとっての意義

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