第3章 >> 2. 企画の立て方とプログラムの組み方

(2)プログラムの検討と実施方法

 ねらい(目的)を達成するためには、受け入れ先となる森林でどのようなプログラムが可能か、子どもたちがどのような体験ができるのかを、受け入れ先のスタッフと話し合うことが必要です。
また、安全面での配慮もしていかなければなりません。

 最低限の実施日数や時間、プログラム実施時の人数配分を決定していきます。

A女子中での年間プログラムとねらい
回数 曜日 学習内容・課題 内容 単元 ねらい 場所
1 5 14 森とは何だろう 総合的学習の時間の年間の目標および予定の説明 1







 
 
 
2






導入
これから関わっていく森林というものについての存在の認識を持たせるための作業。
講堂
2 5 21 ? 各班ごとに森のイメージを作成し、発表する(前の授業の続き)
3 6 4 発表会 森の定義を全員で行い。各班ごとにどんなところに森が存在するかまとめる(それぞれのイメージ図作成)
4 6 11
12

現地実習
1.森林と接する
2.森林で遊ぶ
3.森林を楽しむ
森を観て、調べる
(グループワーク、オリエンテーリングを通じて森林に触れる)
森林に入り、5感(目で見て、触って、匂いをかいで、音を聞く)を使って様々な体験をし、森林そのものを体験することにより自分なりに理解し興味を持つこと。 森林
様々なタイプの森林の中を散策(針葉樹林、広葉樹林、サクラ並木、池、竹林、ほだ場等)
5 6 18 実習感想文 各個人毎に実習の反省と次回への取り組みの課題 森林に触れた上でこれからどんなことがやりたいかということを考えることで次回への課題をみつける。 各教室
6 6 25 森林の働きを知ろう 森林の様々な働き(機能)を知る 森林、及び林業について知識を得ることにより理解を深める下地を構築する。

林業へ
教室(5)
7 7 2 森林の成り立ち、林業の意味を知ろう 森林の遷移と林業という産業の生まれてきた理由を知る 教室(10)
8 9 10 林業の作業内容を知ろう 一年を通した季節ごとの林業の具体的作業とその意味を知る 教室(10)
9 9 12
13

森林管理作業
1.下刈り作業
2.林業を知る
3.山の手入れとは
4.地域の達人技
自分たちのテーマをこなす時間のほかに森林管理の手法や林業について理解する。また、地元の林業家を講師に招き達人技を披露していただく。おもしろい話な
・作業と散策が中心となる
・森の恵みのもの
森林管理の手法や林業について、体験を通して理解する。
(草刈り)
森林
針葉樹林(スギ林)
10 9 24 1.校内にはどんな木があるのか観察してみよう 校内にはどんな木があるのか調べ・観察する 3








自分たちの生活と森林との関わりについて考える。最も身近な環境である校内の教材を活用し、樹木の見方について勉強する。 校庭
11 10 15 1.9/24の続き→前回のおさらい 各々が前回調べた樹木のことをそれぞれ樹木の前で発表する
→他呼紹介
12 10 29 (9/24・10/15を受けて)→樹木図鑑づくり 班ごとに校内の樹木図鑑づくり 教室(10)
13 11 12 総まとめ→樹木博士テスト終了した人から、1.実習に向けて木を伐る練習、2.利き水(水道水と炭で浄化した水の違い比べ)、3.森の食べられる実(スダジイを食べてみよう) 校内の樹木をいくつ覚えることができたのか?ゲーム感覚で力試し(パワーポイントで) 視聴覚室&中庭
14 11 20
21

森林・林業体験
1.間伐・除伐(広葉樹)体験
2.毎木調査の意味とその方法を学ぶ
森林を木を実際に伐ってみる
毎木調査の意味とその方法を勉強する
間伐材を使って校内の樹木の看板を作る
森林管理の手法や林業について、体験を通して理解する。
(間伐・毎木調査)
森林
広葉樹林(クヌギ林)
15 11 26 実習の反省と課題探し 3学期にそれぞれの班で課題を見つけ、発表をするその課題さがし
→来年度にもつなげる
4


一年間のまとめとして森林の中で新たな発見を通して自分と森林との付き合い方を考える。 教室(10)
16 1 21 一年間の振り返りと課題への取組 最後のまとめとして一人一人課題の調べ学習を行う 教室(5)
17 1 28 続き 続き
18 1 30
31

森の中で自分なりの何かを発見する体験
1.森林とのつき合い方、遊び方、見方を再度見直して、
2.何かを発見する
クラスごとに別れて、雪の森林を経験する。一人の時間(自分と向き合う時間)とグループ活動を組み合わせてプログラムを作成する 森林
様々なタイプの森林の中を散策:雪
19 2 4 一年間を振り返ろう 感想文を書く 各教室(5)

 表は、3−1で紹介した、東京都のA女子中学校で年間を通した森林・林業体験学習の実施プログラム内容です。
  体験学習のテーマは、森林→林業→生活→まとめという順番でプログラムを組んでいます。プログラムの組み方や内容によって、授業の受け方や授業日数も変わっています。
  A女子中学校では、1学期は3学年合同の班編成でプログラムを実施し、学年の違う生徒との交流を図ることも目標に据えていました。2学期は、クラスごとの結束を固めるためにクラス内での少人数の班編成にしています。さらに、“まとめ”に取り組んだ3学期は、クラスごとでプログラムに取り組み、内容は個々で取り組むことを多くしています。
  この中学校は「人前で自分の意見を言うことができる(自立性)」と「わからないことは自分で調べる(判断力)」の2点を目標に据えました。そこでプログラムのさまざまな場面において、一人で発表する形態を採り入れました。たとえば、樹木ウォッチングでは一人が1本の樹木を担当して各自が責任を持って調べ学習を行うようにしています。その結果、指導者、子ども自身、それぞれの評価でこの2つの目標の達成度が高くなりました。


第3章 森林・林業体験学習の取り組み方

1.体験学習のねらいの明確化

2. 企画の立て方とプログラムの組み方
(1)ねらい(目的)の明確化
(2)プログラムの検討と実施方法
(3)体験学習の流れ
(4)受け入れ先の事情をよく理解する必要性

3. 事前・事後学習の必要性

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