第2章 >> 3. 森林について

(3)大人たちもどんどん参加しよう

 前述したような取り組みは、教員など大人たちも一緒に参加できます。大人の一所懸命さが、さらに子どものやる気や興味を引き出すこともあります。
  これらのことはいろいろな教科と連動できますが、必ずしも評価をする必要はありません。むしろ、評価されることがわかると子どもたちは萎縮し、五感が開放できなくなります。五感を確実に使っていること、または使おうと努力していること、その過程で学び、つかみ取ることの方が重要なので、そのことを注意して実施してください。

 ●森林・林業に関する学習を各教科に生かす
  学びの現場で各教科との共通項目を意識させることは、教科で学んだことが暮らしの現場に役立てられるものなのだ、ということを認識させる上でも重要です。  

○国語
森で見つけたものを題材にして短歌をつくってみよう。
雨さえも 自然の中では いい気持ち
森の朝 静かに響く 雨の音
雨に濡れ きらきら光る 緑の葉
ぷんぷんと 自然の香り 森いっぱい
森の中 鳥の声聞く 風が吹く
雨しぐれ 森に入ると 傘代わり

 (引用:林野庁『平成14年度森の保健・文化・教育的利用の効果等に関する調査報告書』2003年より)
 このほか、詩、散文などによる創作も可能です。

 ○数学
 木の高さの測り方を実践してみよう。
 身近にある簡単な道具を使い、測ります。解説は数学の定理を用いて説明します。
 
  ○理科
 森林の食物連鎖について、調べて、実際に歩いて確かめてみよう。
 このほか、樹木や草花、昆虫、動物のそれぞれの生態を調べるなど幅広い展開が可能です。

 ○社会
 産業としての林業について、調べてみよう。
 日本の林産地はどこか。どのような特産品があるか。産地ごとの産品の傾向に違いはあるか(製品化をしている、製材に特化している、等)。どのような流通の経路があるのか。輸入材との競合はどうか、他。森林の保全と環境破壊との関係、といった調べ学習への展開もできます。

 ○美術(木工)
 小枝やつる草を利用してフレームを制作しよう。
 きれいな葉っぱを集めて、押し花(葉)入りの再生紙はがきを作ってみよう。
 (注意:小枝やつる草、葉っぱなどは、その森林や公園の管理者・所有者に許可をもらってから採取してください。場合によっては断られる場合もあることもあるでしょうが、そのことも子どもたちに理解させなければいけません。生花などは、特に注意が必要です)


第2章 森林・林業体験学習のテーマと内容

1. わたしたちの暮らしと森林との関係

2. 樹木について(樹木の観察の仕方、身近な樹木)

3. 森林について
(1)森林をイメージしよう
(2)森へ行こう。森林散策、自然観察を行う(森林や公園でできること)
(3)大人たちもどんどん参加しよう

4. 林業について(林業作業とは、林業で使う道具・使い方)

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