第2章 >> 3. 森林について

(1)森林をイメージしよう

 普段森林とかかわりが少ない生活をしている子どもにとって、いきなり「森林」「林業」と言われてもなかなかうまくイメージはできないものです。
 森に入る前、まず子どもが自分なりの「森林」を思い浮かべ、イメージすることが必要です。

 ●森のイメージ図づくり
 子どもに森のイメージを浮かべてもらう。
 森には何があるのか/何が棲んでいるのか、どんな植物、昆虫、動物がいるのか/森に行ったら何をしたらいいのか、あるいは何をしたいと思うか/その他
  これらの項目を3センチ四方の紙に一枚ずつ書き出してもらい、グループごとに模造紙に貼り付けて自分たちの森を完成してもらう。発表し合ってもよい。
  花や虫、動物などの固有名詞は誘導しても多くは出てこないため、工夫が必要。

 <具体例>中学1年生では、どのようなものをイメージしたか
  ○ある班の場合
 B班:森の名前「ナチュラルフォレスト」
植物 件数 動物 件数 自然環境等 件数 その他 件数
4 クマ 2 1 ウンコ 3
樹木 2 ミミズ 2 1 死体 1
スギ 1 イノシシ 1        
ヒノキ 1 サル 1        
1 タヌキ 1        
キノコ(毒) 1 キツネ 1        
キノコ(無毒) 1 ネコ 1        
シイタケ 1 イヌ 1        
リンゴ 1 リス 1        
ミカン 1 ヘビ 1        
ドングリ 1 リス 1        
アケビ 1 ヤギ 1        
    インコ 1        
    アリ 1        
    ダンゴムシ 1        
    チョウ 1        

参考文献
平成14年度森林の保健・文化・教育的利用の効果等に関する調査報告書
露木聡・松野薫・木俣知大・興梠克久、林野庁、158-247、2003.03

●訪問地域の調べ学習(下調べ)
 訪問する森林・林業地が決まっているのであれば、その地域の特産品や村の様子を事前に調べて、そこに行ったら何をしたいか、現地で何を調べたいかを考えさせる。
 訪問地が里山林なのか林業地なのか、また体験内容が林業体験を重視するのか自然体験に軸足を置くのかで方向性が変わってくるので、事前に子どもたちの学習意欲と学び取らせることの目標設定に齟齬がないよう、この時点ですりあわせをしておく。


第2章 森林・林業体験学習のテーマと内容

1. わたしたちの暮らしと森林との関係

2. 樹木について(樹木の観察の仕方、身近な樹木)

3. 森林について
(1)森林をイメージしよう
(2)森へ行こう。森林散策、自然観察を行う(森林や公園でできること)
(3)大人たちもどんどん参加しよう

4. 林業について(林業作業とは、林業で使う道具・使い方)

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