第1章 >> 3. 学習テーマとして魅力的な「日本の林業」

(3)林産物って何?〜身近な「もの」から学習意欲を引き出す〜

 このようにして林業が生産している産物は、建築用材だけではありません。 
 林業家たちが育てた木は伐期には伐採され、製材所で製材され、一部は加工の工場へと運ばれ、その木の用途にあった品物へと加工されていきます。さらに幾つかの流通や加工を経て、製材として、あるいは木材製品や木工品として、お店へとやってきます。子どもたちが初めて林産物を目にするのは、この段階かと思います。



  また、原木を使って栽培されたしいたけなど、山間部で採れる自然の食品なども、広い意味では林産物です。
 もう一つ、子どもたちに身近なもので、木が由来の製品に、紙があります。ただし、今の日本の紙や紙製品は、その原料の多くが外国から来ています(パルプチップの4分の3が輸入です)。ですから、森林の学習で紙を題材として取り上げる場合には、学習の展開のさせ方に注意が必要です。

 学びの場で、家の中の木材製品や食品を題材に、川下から川上へとその流れを辿るという視点は、産業理解という点からも重要です。体験学習の前に行う事前学習の題材などで、有効に活用することができます。


第1章 今なぜ、子どもたちに森林・林業体験が必要か

1. 子どもたちがイメージする森林と現実の森林の違い

2. 知っているようで実はよく知らない「日本の森林」

3. 学習テーマとして魅力的な「日本の林業」
(1)食料だけではなく木材にもある「自給率」
(2)「林業」が日本を守る
(3)林産物って何?〜身近な「もの」から学習意欲を引き出す〜
(4)樹種とその用途

4. 森林・林業の基礎的データ

5. 世界の環境と日本の森林・林業の深い関係

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