農業体験学習ネット
タイトル

発刊にあたって

 本テキストは、農林水産省の助成と現場の先生方のご協力をいただきながら「中学校の教師用テキスト」の第4作目として作成しました。まず、テキストには大きく変貌した我が国農業の姿を「農を取り巻く現状」として、世界の中での日本農業の現状を掲載しました。また、テキストの題名に用いている「農への関心の高まり」は、産業としての位置が低下した日本農業の中で、本テキストの「はじめに」で蕪木豊氏がいっているように、農業に関心を持つ若者が増えてきており、多くの方々が全国各地で「教育ファームの取組や食育推進活動」等が活発に展開されていること、農業に新しい風が吹いていることなどを目の当たりにした上でのことであります。

 農への関心の一例として、非農家出身で有機農業を学んだ後、わずか150坪の土地で野菜の生産・販売に取組んだ若者の姿、永年有機栽培でホウレン草の生産に取組んできた家族経営農家に、非農家出身の若者が仕事を辞めて飛び込んだ姿など農家子弟でない元気な若い農業者を取り上げました。

 また、中学校にあっては体験型の学習を重視するため、学習指導要領が改定され「技術・家庭科」の技術分野で「生物の育成・飼育」について全ての中学校が授業の中で作物等の栽培を体験することとなりました。

 農業体験学習では、結果として作物の出来、不出来はあるものの、生徒たちが作物の育成過程或いは農作業体験を通じて、食と農、自然との関わり、農業と環境問題、共同作業の在り方など学ぶべきことが多くあると思います。更に、本テキストで取り上げた中学校では、自分達が体験したこと学んだことを取りまとめ整理して、「職場体験の事後学習」として学校関係者や父兄を対象に広く職場体験発表会を開催しています。こうした取組は生徒自身の体験に対する理解力・発表力等の向上につながるため、今後一層広めていくことが重要であると考えます。

 このテキストを含め第1作〜第3作のテキストが多くの中学校で農業体験学習に取組む際の一助となれば幸甚で御座います。

 終わりに、本テキスト作成のための取材等にご協力いただいた中学校の校長先生並びに担当の先生方、企画検討委員の先生方に厚くお礼申し上げます。

平成21年3月

(社)全国農村青少年教育振興会

会長 鈴木信毅

続きを読む

トップページへ
 
農業体験学習ネット
このコンテンツのすべての画像、文字データについて無断転用・無断掲載をお断りいたします